2009年12月30日水曜日

無題

 人がこの世に生を受けてから、終わるまでの人生において

 どのタイミングで自分の終わりを悟り、受け入れるのだろう。

 自分が年老いて、病院のベッドに横たわっていたならば

 どの瞬間に死を意識するのだろう。



 握ったその右手には、握り返す力が伝わらず

 悲しいかな無力に触れているだけ



 でもきっと頭と心の中では、力一杯握りしめてくれているに違いない。

 話かければ、返ってくる。



 まだ大丈夫

 きっと大丈夫



 たまに思う。

 何か新しい命が生まれるとき、死を意識したものの命が終わると。



 どうか最後まであきらめずに、力一杯握り返せるようになって欲しい。

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