人がこの世に生を受けてから、終わるまでの人生において
どのタイミングで自分の終わりを悟り、受け入れるのだろう。
自分が年老いて、病院のベッドに横たわっていたならば
どの瞬間に死を意識するのだろう。
握ったその右手には、握り返す力が伝わらず
悲しいかな無力に触れているだけ
でもきっと頭と心の中では、力一杯握りしめてくれているに違いない。
話かければ、返ってくる。
まだ大丈夫
きっと大丈夫
たまに思う。
何か新しい命が生まれるとき、死を意識したものの命が終わると。
どうか最後まであきらめずに、力一杯握り返せるようになって欲しい。
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